『すでにある仕組み』を活かす!

 ところでシステムの導入で大きな壁となるものに、現場の導入負担があります。そもそも手慣れた環境を変えたくないのは人の常です。実際、新たな仕組みを導入するというだけで、現場では拒否反応が先に立ち、導入メリット自体が負担感の中に埋れてしまうかもしれません。例えばERPと呼ばれる企業の人、モノ、カネを統合管理し全体最適化する仕組みでは、その有用性の半面、導入負担の大きさがネックとなります。「新しい機能、省力化は実現したいけれど、現場の負担・抵抗感が…」という問題が克服できず、塩漬けになっているといった例も少なくありません。

 そこでいかに現場の負担を軽くするかですが、その方策の一つに部分導入があります。ビジネス全体を一度にフルカバーするのでなく、分野を特定して部分的に逐次導入する方法です。この点ではChangeitも、データの集計、省力化、戦略経営のサポートに特化した部分的な仕組みです。ただ部分・段階導入は現場の負担を時間的に薄く引き延ばしているだけともいえます。やはり現場の負担を軽くする根本的な解決策は、既存の業務の流れ、システムを尊重し、これと親和するよう新規の機能を組み込む以外ありません。

 因みにChangeitにも受注・入荷・出荷の登録や締め処理(…取引先毎にpdfの請求明細書を発行し、メールに添付して取引先に一斉配信…)といったメニューがありますが、業務データの集計サービスを使う上で、こうしたメニューを使って業務全体を置き換えることを前提としていません。むしろ本筋は、稼働中の販売管理システムなどからエクスポートしたデータを取り込む。あるいは物流・倉庫会社から送られてくる入出庫・配送報告をデータとして取り込む。こうした方法で、手慣れた現行業務の流れを生かしつつ、あるいはそれまでは活用されていなかった取引先からのデータの利活用を進めながら、データを使ったマネジメントを強化する。そんな仕組み・ツールを目指しています。

今ある仕組みを生かす=データとして取り込む!

  そのためには業務の流れの途中段階のデータを柔軟に利用できるデータ構造と、低コストで容易に外部データの読込プログラム作成できることが必要になります。とくに後者については、エクセル、CSV形式のデータ読込機能を、エクセルユーザーにはお馴染みのVBAを使って記述する仕組みにしました。こうして多種多様なデータ取り込みメニューを、ユーザー自身によるDIYも含めリーズナブルに実現できる… (ある意味これがChangeitの肝かもしれません。)そのためのコンサルティング、サポートにも力を入れていきたいと考えています。

シェアいただければ幸いです!